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2005年11月25日

CJIC Autumn 2005 レポート

先日、CNET主催のカンファレンスに参加しました。
「CNET Japan Innovation Conference 2005 Autumn -次世代ウェブの検索サービスを探る-」というものです。
簡単ですが概要をレポートしたいと思います。


「電話では3分だったやりとりが、メッセンジャーだと10分。」 - 米Microsoft デリック・コーネル氏
今後はウェブサイトに訪れてもらったことの他に、どれくらい滞在してもらったかということを気にしなければならなくなる。
こう数字を出されると、コミュニケーションを取る時間自体が増えているのかなぁと感じますね。


「10の青いリンクからの成長」 - 米Ask Jeeves ダニエル・リード氏
ユーザーが欲しているものに対する答えを出すためには、10個のリンクでは不充分なのではないだろうか、という見解ですね。
その為にAskでは一発検索や専門検索に力を入れていきたいそうだ。


「ここにいらっしゃる方々の中には
 携帯で検索なんて、使う人いるの?と思っている方が大半だと思います」
- モバイル検索のパネルディスカッションにて

それもそのはず、現状でモバイル検索のメインユーザーは10代後半の学生たちなのだそうです。

パネリストはgoo、BIGLOBE、MSN、Yahoo!、ライブドア、infoseekのみなさん。
モバイルといったらこういう面子になるんですね。

iモードなど携帯を使ってインターネットのようなことをするのは今はじまったことでは全くないのはご存じの通りですが
ここ最近盛り上がってきている大きな理由として、パケット定額制が導入され始めていることが挙げらます。

属性としては10代後半が大きな割合を占めており、特徴的なのは女性が比較的多く、夜中の1時2時のアクセスが多いということ。
検索ワードはエンターテインメント系が多く、人名、映画名などピンポイントのものが目立っているそうだ。

今後のモバイル検索の課題としては、検索結果の精度が挙げられた。
PC向けのサイトと比べてページやサイト全体のボリュームが小さいので関連性の重み付けが難しいのと
リンク構造が確立されていないのでPageRankのようなものが使えないというのが問題とか。
精度を上げるの、難しそうですね。

今後携帯コンテンツとして発展していくのは、
PCが活躍できない場面で利用されるサービスだろうということで

・路線、地図との連携
・移動中などのひまつぶし

などが挙げられた。


「ビジネスエクスプレスを利用することでSEOに効果が」 - ヤフー 井上俊一氏

Yahoo!カテゴリーは12月にリニューアル予定とのこと。
履歴を出したり、YSTを利用して人気度調査し、それを表示の順序に反映させるようです。

「サーチはいつまでもBeta」
人々の欲求は常に変わっていくから、検索結果も常に改善していていかなければならない。
しかし改善の結果をどのように評価しているのか?
その基準となるのが「RCFPT」。

Relevancy 関連性
Comprehensiveness 網羅性
Freshness 新鮮度
Presentation 使いやすさ
Trust 信頼

今の検索に足りないものとして
ディスカバリー・リカバリーを補助したいという希望があるそうだ。
ディスカバリー(発見)を補うものとして関連検索ワードの表示はすでに行われている。
リカバリー(回復)を補うものとしては、検索履歴のようなものをやっていきたいとのこと。
また、インデクスやランキングに関するフィードバックをもっと受けたいそうだ。

今後の流れとしてこんなこともお話ししていた。
ヘッドコンテンツから、テールコンテンツへ。
PV・UUから、滞在時間・満足度へ。
Sticknessから、シンジケーションへ。
大きな広告媒体から、Small Publisherへ。


「検索サイトではみな、自分の欲しいものを書いたプラカードを持って歩いている」 - オーバーチュア 泉浩人氏

インターネットが普及して、情報の量が爆発的に増えたことによって、マスが小さくなっていっている。
ナノマーケティングを制するものがオーバーチュアを制す!というような内容でした。


「NTTのgooになります」 - NTTレゾナント 国枝学氏

gooの運営会社は名前も位置的なものも時代とともに変わってきましたが、とうとう運営会社が直属になりますね。

「AIDMA から AISCEAS」

Attention 注意
Interest 興味
Search 検索
Comparison 比較
Examination 検討
Action 購買
Share 共有 

口コミに代表される、比較・シェアという文化がネットでの消費行動の大きな特徴と言えますね。
gooは、ユーザーの欲望・消費に関するソリューションを全て提供していきたいそうだ。


「疑問を感じたら、テレパシーで答えが返ってくるような世界を」 - Google

ラリーペイジはいつもこう言っているそうだ。
「誰かが何かを疑問に思ったとき、世界中の知識の中からの答えを一瞬にしてテレパシーで送るような世界を作りたい」と。
「これを実現するのはすごく難しいのかもしれませんが」と、インターナショナルプロダクトマネージャーのアンジェラ・リー氏。
グーグルは約110カ国語に対応しているのだそうだ。

その中には何千人しか使っていないような言語もあるそうで
「Translate Volunteer」と呼ばれる多数のボランティアの方々が働いているそうだ。
集会の場では、「このスラングはどうやって訳したらいいかなぁ?」などと相談し合ってるとのこと。

つまり、これからのGoogleは、言語の壁を取り除くこと、つまりは機械翻訳の強化に力を注ぎたいそうだ。

また、linuxがオープンソースじゃなかったらGoogleは生まれていなかったかも。という話もあった。
なのでGoogleは、優れたソースを公開している機関に寄付をしているそうです。


以上、駆け足でしたが
全てが一人一人にマッチするものへ変化していくのかなという動きと
携帯に対するモチベーションを感じた一日でした。

詳しくは、こちら
CNET
www watch - CNETカンファレンスレポート

2005年06月21日

CJlC 2005 Summer「ネットのエマージングサービス -サーチ、ブログ、RSS最新動向-」

広告の市場は1800億。そしてその内の350億、約20%が“サーチ”に関するものであるそうだ。また、ブログは現在300万人の人に利用されていて、さらにその波は広がっていくと言われている。それらブログの流行が根付かせたのがRSS。のちにRSSはメディアとなっていくのではないかとも言われる。
これだけ興味深いキーワードを取り込んだカンファレンスのチケット500人分が発売開始から1ヶ月も経たずに売り切れてしまうのは、驚くべきことではない。

さて、アスクジーブス、ヤフー、グーグルといった検索エンジンが自社の検索エンジンの特徴や今現在取り組んでいることを発表した。私が一番ホットだと思ったはアスクジーブスだ。

アスクジーブスのジム・ランゾーン氏は、今話題となっている“次世代のウェブ”という意味の「Web 2.0」に引っ掛けたのか、“第3世代のサーチ”「Search 3.0」を提唱した。
Search 1.0 はディレクトリ型検索エンジン。2.0はAltavistaに代表されるテキストベースの検索から、GoogleのPageRankによる「人気ランキング」的な検索。そして3.0は、Ask Jeevesが展開するTeomaを使った検索で、 「Expert(熟練者)」の中での人気ランキングを使って検索するというもの。Googleでは規模の大きなサイトが上位に表示されるのに対して、Teomaでは規模は小さくとも「ニッチ」なサイトが上位表示する。その検索結果は多少極端ではあるがGoogleとはまた違う方向から「こういう検索結果もアリだなぁ」という気にさせるものだった。何が何でもGoogleが一番、という神話に疑問を感じたことがアスクジーブスをホットに感じさせた理由だ。

そうは言ってもヤフーのトミ・J・ポータネン氏もまた面白いことを言っていた。ヤフーが目指すものとは「ライフエンジン」。人間の生活を豊かにするためのサーチ。これは、人間の知識をFind、Use、Share、Expandするものであるとのこと。頭文字をとって「fuse」なのだ、などといっていたが、面白かったのはそこではなく、「Share」というところだ。知識をシェアするための検索エンジン。これは「Yahoo!知恵袋」のことを指しているのだろうか。gooが「教えて!goo」に大きく広告費を割いたのと同様、ヤフーもこの知識検索の分野に大きな可能性を感じているということだろう。

グーグルのサラー・カマンガー氏の講演は、まだグーグル社が7人しかいなかったころの小さな会社の写真から始まった。単調なサービス紹介の後、最後の最後に「Google Earth」で度肝を抜いた。それは衛星写真を使った超大規模な地図サービスで、まるでスーパーマンのように世界中を飛び回るデモンストレーションには会場中からどよめきが起こった。スーパーマンは思った以上に地上近くまで降りることができるため、「スター・ツアーズ」のように画面に酔ってしまいそうになるほどなのだ。アスクジーブスにはGoogleを超えてやろうという信念が感じられ、ヤフーには「ライフエンジン」や「Fuse」といったところにプレゼンのセンスを感じたが、やはり、一瞬で「わくわく」させることができるグーグルの無邪気さは簡単に超えられるものではないのだ。

ひっくるめて今回特に話題となったのは、サーチに限っていえば「パーソナライズサーチ」というところだろう。サーチには正解がない。同じキーワードを使って検索する人の目的は必ずしも一つではないからだ。しかし、それを救うかもしれないのが「パーソナライズ」なのである。個人に特化していくことで、一人一人の正解に近づけることが可能になる。

検索エンジン各社は、正解に近づくための一つの解決方法として、パーソナライズをうまく取り入れようとしている。

2005年04月22日

SES 2005 Japan

お台場で行われたサーチエンジンのイベント「Search Engine Strategies Conference & Expo 2005 Japan」に参加してきました。都合により2日目しか行けなかったのですが、大変興味深いイベントでした。

殆どSEMサービスを提供している会社のサービス紹介でしたが、ネットレイティング社の講演に関しては、データの紹介なので参考になりました。例えば、

・Yahoo!の利用率は以前として多いが、調べたい内容によって検索エンジンの使い分けをしているユーザーがとても多い

講演中に出てきたデータです。これは以前から言われていましたが、年々使い分けしている人の比率が増えているように思います。これからもこの傾向はある程度進んで行くのではないでしょうか。また、目的がはっきりしている場合は、たとえば口コミを見たいからブログ検索をする、ショッピングしたいから商品検索をする、というように単にYahooを使うGoogleを使うということの他にテーマに特化した検索サービスに分散していく可能性がありますよね。

また、ルックスマート社は携帯でのディレクトリ検索サービスを始めるとのこと。面白そうなインターフェイスでした。
携帯電話向けのウェブサイトというのは、ユーザビリティの極みですね。クリックの数、配置など入念に計算しないとすぐに嫌われてしまいます。

アイオイクス社はロングテールとローカル検索について話されました。ビッグワードがもてはやされているけれども、スモールワードの積み重ねの方が大きなコンバージョンを生む可能性があるということ、それから、ローカル検索には現在大きなニーズがあるということ。これらは今に始まったことではありませんが、やっと無視できない状況になってきましたね。

検索エンジンが多様化していくように、SEOも多様化する時期を迎えています。