オーバーチュア、キーワードアドバイスツールの提供を終了

5/27、オーバーチュアが、キーワードアドバイスツール(以下、KAT)の提供を終了することを発表しました。

オーバーチュアの新管理画面がお披露目されたとき、KAT或いはそれと同様のツールがないことに気づいて先行きの不安を感じていた方も少なくないのではないでしょうか。私もキーワード選定の際にはかなりの部分で依存していただけに、慣れるまで大変かもしれません。

しかし、KATには問題もありました。このツールは、提供するオーバーチュア以外の人間が簡単に月間検索数を変えることができるシステムだったということです。実際そのようなことは行われていたように思います。例えば半年程前には、異常なほど「転職+○○区」のキーワードの検索数が跳ね上がっていた月がありましたし、最近では、Yahoo!の関連検索ワードの部分に故意に好きなキーワードを表示させるための手法が一部で流行り、それの余波がKATのデータを汚していたりしました。KATのデータを元にSEM戦略を立てている企業が少なくない中、この基本データ自体を捏造してしまうことがどのくらいの影響を生み出すかは説明するまでもないでしょう。それくらいKATのデータはとても危なっかしいものであったのです。

さて、じゃあどうしたらいいのかということですが、KATの他にもいろいろ使えるデータはあるけれど、一番有効なのは、マーケティングを兼ねていろいろなキーワードでリスティング広告の出稿をしてみて、結果をじっくり解析することかなと思います。あとは地味ですが、「どんなキーワードで検索しましたか?」みたいな利用者アンケートが意外と効果を発揮しそうな予感がします。

KATへの不信感を募らせながらも、その便利さに負けて利用してきたので、今回の提供終了はある意味でキーワードの深み、SEMの深みを再認識する良い機会になるのではないでしょうか。


BIGLOBE、@nifty、@NetHomeが行動ターゲティング広告を展開

BIGLOBE、@nifty、@NetHomeの3社が行動ターゲティング広告を開始するとのこと。
Google Adsenseなどでの行動ターゲティングはもう既に始まっているのかもしれませんが、これはバナー広告でのパーソナライズになります。

BIGLOBE、@nifty、@NetHomeが共同で行動ターゲティング広告を展開
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/05/21/010/index.html

中でも興味深いのは今年の1月~2月にかけてBIGLOBEが行った調査。

ビッグローブと博報堂が協業 「行動ターゲティング広告配信実験」結果報告
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/04/05/035/

行動ターゲティングを行った場合、そうでないときと比べ最大で4.1倍のクリック率を観測したとのこと。今までは車情報カテゴリには車の広告、という感じで出していたものを、どのカテゴリの情報をみているときも、その人の属性によって広告の中身をパーソナライズするという感じなんでしょうか。
従来のバナー広告と比べると格段に効果が上がりそうですね。


わざと埋もれてみる

SEOという考え方が生まれてから、サイト名や会社名、サービス名などの名前をつけるときには上位表示させたいキーワードを含ませるのが一般的になった。例えば、SEOの会社だったら、「株式会社SEO」みたいな名前が一番有利とされた。しかし、関連検索ワード(※)の登場によってそれも覆されるときがきたのかもしれない。

それは、わざと「埋もれる」キーワードを選んでみようというアイデアである。例えば、自動車保険の商品名が、「アップル」だったとする。自動車保険「アップル」のサイトを探しているユーザーは、「アップル」と検索してもiPodや中古車が出てきてしまうので、次に「アップル 自動車保険」と検索するだろう。そのようなユーザーが集まると、「自動車保険」と検索したときに、関連検索ワードに「アップル 自動車保険」が出てくるようになる。

もちろんこれを成功させるには「自動車保険アップル」自体の知名度も必要なわけだが、うまくユーザーをこのサイクルに乗せれば、「自動車保険」という難しいキーワードでポジショニングの競争することもなく、目立つ箇所に自社のサイトへ誘導させるリンクを表示させることができるというわけだ。

関連検索ワード表示のような一見微細に思える表示変更でも、検索ユーザーの動きは少しずつ変化していて、そこに突破口がある気がする。


※関連検索ワードとは、前日の検索クエリを元に、現在検索しているキーワードを含む別のキーワードを提案するという機能である。Yahoo!JAPANでも、Googleでも同じようなものが表示されている。

▽Yahoo! JAPAN
yahoo-kanren.jpg

▽Google
google_kanren.jpg


アイスの中蓋から、検索!

アイスを食べようと思ってふたを開けたら、中蓋にこんな印刷がされてました。

bokujoshibori.jpg

ひとこと牧場
「牧場の空も、いつもの空とつながっている」
web息抜き牧場の入口は「牧場しぼり」で検索

と書いてあるんですが要するに、「ひとこと牧場」をもっと見たい場合は「牧場しぼり」で検索してね、みたいな誘導ですね。

私は特別見たくならなかったのでその時は検索しなかったのですが、私にとってアイスを食べる時間というのは大抵暇なときが多く、アイスの中蓋でのアプローチって結構効果あるのかもなぁなんて思いました。「息抜き牧場」としてあるのも、私に限らず、「アイスを食べるときは息抜きの時間」というデータに基づいているからなんでしょうね。

実際に「牧場しぼり」と検索して出てくるこのサイトには、「ひとこと牧場」の他のパターンが見られたり、「牧場しぼり」の生まれ故郷、福島県浜通り地区の牧場を案内するブログなどがありました。

bokujo_02.jpg

既に自社の製品を購入し、今まさに食べている人に対するウェブサイトの役目は、リピートしてもらうことや、広めてもらうことという最終目的のために、その瞬間、実力以上においしいと思ってもらうことなのではないでしょうか。

そういう意味では、「ひとこと牧場」はこのサイトに誘導するためのものだと割り切るとしても(それにしては内容がパッとしないのですが)、牧場を案内するブログは、その分かりにくさ故に本領発揮ができていない印象を受けます。息抜きしたいときにこんなに文字を読みたいでしょうか。

あと、何かを食べているときというのは利き手がふさがっていることが多いので、なるべくクリックやスクロールをしなくても楽しめるFlashムービーや動画コンテンツをメインに置くことが必須です。
なので、アイスの中蓋から誘導するコンテンツは、「牧場しぼり」ができるまでのストーリーを知ることができるフラッシュムービーがベストのような。ストーリーを知ると、実力以上においしい気がするものですよね。

……少し畑違いですが検索ボタンが見えたので反応してしまった次第です。
(あと付け加えておきますと、肝心の味は、私には少し甘すぎる印象でした。)

グリコ 牧場しぼり 息抜き牧場
http://www.glico.co.jp/bokujo/


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