大気中の二酸化炭素が増加した原因について

前回、地球の温度が上昇していることについてお伝えしました。
今回は、二酸化炭素増加の原因についてです。

二酸化炭素が増加した原因の一つとして、森林破壊があります。
地球の表面の約7割は海で、残りの3割が陸地です。その陸地のうちの約3割が森林で、森林のうちの半分を熱帯林が占めています。
皆さんご存知のように、森林は二酸化炭素を吸収し酸素を放出していますが、近年では、毎年約1,420万ha、本州3分の2にあたる面積の熱帯林が減少しています。

森林破壊の原因として、皆さんが真っ先に思い浮かべるのは過剰な森林伐採かと思いますが、実は一番被害が大きいのが開発途上国における計画性のない焼畑や放牧です。
この50年で開発途上国の人口は爆発的に増加しました。それまでは、一つの場所に定住しきちんと耕作をして暮らすことで充分生きていくことができましたが、人口増加により畑の耕作が追いつかず、自然の木や畑を“使い捨て”する民族が増えてしまいました。一度枯れてしまった土は同じように栄養分を蓄えた土に戻るのには1世紀近くかかるといわれています。
自然には治癒力があるため、耕作のあときちんと畑を休ませれば永久的に使えるのですが、休ませるまもなく次から次へと作物を育ててしまっているために土がくたびれてしまうのです。
森林は雨が降ると水を蓄え、徐々に蒸発させますが、緑のない土は雨を蓄えることができず、水分をすぐに蒸発させてしまいます。この違いは気候にも影響を与えます。

次に多いのが先進国による、開発途上国の過剰な森林伐採です。
木材そのものが外貨獲得手段となるために乱獲している国もありますし、開発のために森を切り開くこともあります。また、マングローブ林が急速に減少したのは、海老の養殖場のための乱開発が原因でした。
実は日本には木材が余っています。しかし、外国から輸入した方が安いという理由でたくさんの木材が開発途上国から輸入されています。日本の林野庁にはあまりお金が入ってこず、森林の管理が満足にできていない状況です。

つまり木材に関して言えば、私たちが木を使った製品を購入するときは、多少高くとも国産の木材を使ったものを選んだ方がよく、割り箸に関していえば、「マイ箸」を使うのもいいですが、国産の木材で作った割り箸を購入することも、世界の森林を守り日本からもたくさんの酸素を出すことができるのです。
但しそうなると木材やエビを外貨獲得手段としていた途上国が食べていけなくなります。

とどのつまり、開発途上国の貧困、急激な人口増加が森林破壊の根本の原因と言えます。環境問題が解決しにくい問題であることがお分かりいただけるかと思います。

また、森林破壊の原因には「酸性雨」による影響もあります。
酸性雨というのは、自動車の排気ガスや工場の煙に含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物が雨に溶け込んで地上に降ってくる減少のことを言います。酸性雨は森林そのものを枯らしてしまうほかに、土壌をも酸化させてしまいます。
酸性雨は、森林破壊の原因であり、間接的に地球温暖化の原因でもあるのです。さらに、自動車の排気ガスや工場の煙は、二酸化炭素を排出しているということと、酸性雨の原因を作り出しているということという、二つの経路から地球への悪影響をもたらしています。

では、私たちができること、しなければいけないこととは何なのでしょうか。
次に続きます。


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